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監禁束縛〜裏切りと暗殺者の最期〜
第4章 地獄の時間
翌日の朝の十時半頃にシェリルは目を覚ました。

(……朝…また、始まる…あの地獄の時間が…)

起き上がり膝を抱えながらカタカタと震えていた。

ガチャ

「起きてたか」

「ッ!!」

部屋に入ってきたノエルを見たシェリルは肩を震わせた。 

「立て、移動するぞ」

「は、はい…」

ノエルの後に続いてシェリルは知らない部屋に入った。
そこは部屋一面透明なビニールシートが敷かれてあった。
壁にも同じビニールシートが貼られてある。
部屋にはベッドや家具などは一切なくあるのは天井の照明器具と壁にある監視カメラと部屋の隅にあるダンボールだけだった。
この部屋で何をされるのか分からずシェリルは震えていた。

「旦那様、アンリ様をお連れしました」

「ご苦労。アンリこっちに来い、クルトも見たければ来ても構わんぞ」

「は、はい…」

アンリはノエルとシェリルの方に近付いていった。

「……よろしいのですか?」

「ああ、毎回毎回映像越しだとつまらんだろ?明日の予習をしとけ。顔や身体にかけるぐらいなら射精を許可してやる」

ノエルはニヤリと笑みを浮かべた。

「ありがとうございます」

クルトは頭を下げると三人の元に近付いた。

「ただ今日は血で汚れるが大丈夫か?」

「構いません。こんな至近距離から拝めるとは光栄の至りに存じます」

(血で汚れる?一体何が始まるんだ?)

アンリは怪訝な表情になりシェリルは恐怖に震えていた。
ノエルは一旦三人から離れると部屋の隅にあるダンボールからサバイバルナイフを出して戻ってきた。

「ひっ!!」

「なに怖がってんだお前…今まで散々人殺してきたんだろ」

小さく悲鳴をあげたシェリルにノエルはニヤニヤしながら近付いた。

「そ、それは……うぐっ!」

ノエルは片手でシェリルの首を掴むと壁に押し付けてサバイバルナイフをシェリルの腹に向けた。

「!?あ、主様ッ…何してるんですか!?止めて下さい!!って、クルトさん!?」

ノエルに掴みかかろうとしたアンリの身体を羽交い締めにし止めたのはクルトだった。

「アンリ様、よく見ておいて下さい。シェリル様の最期を」

「さ、最期って…何言ってんだよ!!シェリルちゃんッ!!」

「はあッはあッ…」

(あ、アンリ君ッ……)

「シェリル、どうだ?俺以外に見られながら死んでいく気分は」
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