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狼に囚われた姫君の閨房録
第26章 一との逢瀬
目を開けた時、私は屯所の私室に寝ていた。淡い朝陽が障子越しに射し込んでいる。
(いつ、戻ったんだろう?)
昨夜は一と会っていたのだ。一と左之助に二人がかりで愛されて、昇天して、その後は……
縁側で、主計の声がした。
「お嬢さん、起きてますか?」 
「はい、どうぞ」
応えると、障子が開けられた。
お湯を張った盥を手に、主計と利三郎が現れた。
夏は寝汗をかく。毎朝、二人は体を拭きにきてくれる。
「夕べは原田組長と一緒だったんだな」
手拭いを湯に浸して絞りながら、利三郎が言う。
「ええ。大文字焼きを見物していたの」
私が夜着を両肩から落とすと、利三郎は絞った手拭いで肩や背中を拭き始めた。
「それで、原田組長に貫かれたまま、辻駕籠でご帰還か。相手が相手だ。お嬢が気を失うのも無理はねえよな」
「兄上様に抱かれたまま?」
「覚えてねえの?俺と主計が花びらとおっぱいを洗ってやったんだぜ」
私のほおが朱に染まった。
一に後ろを攻められたところから、覚えていない。気絶したまま左之助に抱かれたのか……
利三郎は私の乳房の間に溜まった汗を拭き取った。乳房を揉むようにして拭く。
手拭いの熱さに刺激されて、乳首が勃ってしまう。
「ん……」
「なあ、お嬢と一緒にいたの、原田組長だけか?」
「え……どうして?」
「お尻に傷があったんだけどさ、鋭利な刃物で斬り込んだみたいだった。原田組長なら、ああはならないよな」
左之助のそれは野太くて巨大だ。細くてしなやかで、かつ強靭な一のそれとは違う。
(……一兄上様とお会いしたこと、話してもいいのかな?)
私が躊躇していると、弾力のあるお尻を拭いていた主計が、
「利三郎、無粋だぞ。少しは遠慮しろよ」
と、嗜めてくれた。
「悪りぃ、悪りぃ、つい」
利三郎はバツが悪そうに頭をかくと、立ち上がった。
「お嬢が起きたって知らせてくるぜ。朝メシの準備ができてるはずだから」
利三郎がいなくなると、主計は声を落とした。
「……会っていたの、斎藤組長ですか?」
さすがに、鋭い。私は頷いた。
「お元気でしたか?」
「ええ……」
「俺も気になってたので……顔が見れてよかったですね」
左之助が一と逢わせてくれたことは、おそらく歳三もわかっている。
隊規を曲げてまでの思いやりに、私は心から感謝していた。
「ええ、とても」
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