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狼に囚われた姫君の閨房録
第38章 鶴ヶ城の悲劇(中)
砲声がやんだ夜半。私は容保さまに膝を貸していた。
砲撃で空いた漆喰の壁の穴から、銀河がよく見える。星を眺めるにはいいが、風通しは良すぎた。
「……む」
膝の上で、容保さまが身じろぎをした。
「冷えまするか?」
私が打ち掛けをかけると、
「だいぶ、死んだな……」
容保さまはつぶやいた。
「はい……藩士だけで二千人になるかと」
領民を含めれば数千人になろう。会津藩はほぼ壊滅状態であった。
「……腹を切らねばならぬか……」
容保さまは私の単の裾をまくると、太ももに手を這わせた。目指すのは秘奥。既に、しっとりとしている。
「濡れているな、このようなときだというに」
「お恥ずかしゅう」
「これが名残りやもしれぬ。可愛がってとらそう」
その言葉だけで、体が疼いてしまう。
容保さまは木の実の皮をめくり、じかに引っ張ったりコリコリしたりした。愛の泉がいっそう溢れていく。
「あっふぅ……らめぇ」
容保さまは顔を伏せると、恥丘を舐めまわした。尖りに吸い付いたり、舌の上で転がしたり。
その度に私は体を痙攣させ、果汁を溢れさせた。一滴もこぼすまいと、容保さまは飲み続ける。
「ふぅっ……イく……!」
次の瞬間、容保さまの強張りが攻め込んできた。せっかちな抽送。私の胎内が容保さまを締め付ける。
私は激しく揺すぶられた。体の奥まで、容保さまのもので穿たれる。
「……うぅ……いやぁっ」
やがて、胎内に容保さまの樹液が大量に放たれた。
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