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狼に囚われた姫君の閨房録
第46章 局長命令・すみれを殺せ!(そのニ)
【原田左之助視点】
数回の痙攣の後で、すみれは微動だにしなくなった。
かつて、弄んだ女体を俺は見下ろした。
美しい死顔だった。
小ぶりの乳房も朱に染まった花弁も綺麗だ。花びらは俺の肉槍の代わりに槍を咥え込んで離さない。
「見納めに観音様を拝んでおくか……」
広げ切った足の間に顔を寄せ、俺は言葉を失った。
股間にあったものは血に塗れた花唇ではない。野太い男根であった。
このたくましい褐色のものは……
「……新八!?」
新八とは長い付き合いだ。あいつの形状は頭に入っていた。
「新八!しっかりしろ!!」
俺は大慌てで抱き上げたが、新八は事切れていた。
(変わり身か!しかし、いつの間に……)
そこで、俺はハッとなった。
なぜ、気がつかなかった?新八はずっと俺のいうことに返答してなかったではないか。
すでに新八は乗っ取られていたのだ。
「ちくしょう!!」
俺は槍を構えて辺りを見回した。
目の前に永遠と続く螺旋階段があった。
すみれが裾を捌いて静かに降りてくる。背後の黒い炎は修羅の魂か!
「山南、藤堂、永倉は死んだ。次はそなたの番じゃ」
「簡単にやられてたまるかよ!」
俺の投げた槍が空中を一直線に駆け抜ける。すみれの胸を寸分違わず射抜く。
(手応えあったぜ!)
拳をギュッと握った瞬間、俺の胸から血が吹き出した。口からも血がゴボッと溢れた。
心臓に槍が突き刺さっていた!俺の投げた槍が!!
「……しま……った……」
俺も乗っ取られていたのだ。こんなことに気づかねえなんて……
(ふ……か……く……)
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