この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
狼に囚われた姫君の閨房録
第47章 局長命令!すみれを殺せ!!(その三)
【歳三視点】
「すみれ、大丈夫かっ」
すみれを鏡の世界から引き摺り出すと、親父は力一杯すみれを抱きしめた。すみれは渾身の力で親父の背中にしがみついた。
親父はすみれの頭を大きな手で抱え込んだ。
「怪我はなかったか?よかったよかった」
すみれは親父の胸に頬を埋めた。親父の手がすみれの背中を上下し、俺に目で合図を送る。
(わかってるよ、親父。あんたの気持ちはすべてな)
俺は血まみれの刀を振りかぶり、すみれの背中を貫いた。
「んぐっ!」
すみれはうめき声をあげた。手を突っ張って親父から離れようとする。
親父は力を込めてすみれを逃さない。俺の刀はすみれごと親父を突き通していた。
「お父上……さま……」
すみれが親父の袖にしがみつくと、親父は試衛館にいた頃のままの笑顔を向けた。
「心配するな……すぐに楽になる……お前を守ってやる……歳、頼む」
「わかってる!」
俺は脇差を抜くと、すみれの背中を袈裟懸けにした。
振り向いたすみれの顔が羅刹のように真っ赤だ。
「土方歳三……きさま、よくもこんな……」
「言ったはずだぜ!俺は甘ちゃんじゃねえってな!!」
俺が吐き捨てると、
「……そして、俺も新選組の局長だ……言ったことは死んでも守る……」 
親父も力強く頷いた。
(……私も大老の姫……局長の娘です……兄上さま、ご存分に……)
俺の心に真のすみれの掠れた声が響く。今を逃しては、修羅のすみれを討つことはできないだろう。
「よく言った。それでこそ、俺の妹だぜ!」
俺は親父の腰の大小を抜くと、すみれの背中に深々と突き刺した。
「ぐあああ〜っ!」
/277ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ