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狼に囚われた姫君の閨房録
第48章 最終章!局長命令・すみれを殺せ!!(その4)
【三樹三郎視点】
沖田が凄絶な烈風となって修羅のすみれを襲った。
すみれは猛吹雪をまとって沖田の刃を弾き返す。
「くっ」
歯軋りして悔しがる沖田。天才剣士も劣勢か。
俺が助太刀をしてやる。修羅のすみれが後退し、沖田は俺を睨んだ。
「邪魔しないでくれる?」
「もともと……こいつは俺の獲物だぜ」
土手っ腹に開いた傷口が開きやがったか。血が止まらねえ。
「引っ込んでな……」
握った刀に力が加わった。力が漲っていくこの感覚は……
「……すみれか」
俺は斎藤の腕に抱かれているすみれを振り返った。
血の気の失せた表情。この世から消えかけてるのに、力を振り絞ってやがる。
俺は沖田と目くばせを交わした。軽く頷く沖田。
さすが、一番組組長。考えることは同じか。
沖田が疾風を身にまとい、俺も同じようにする。
「行くよ!」
風のように素早く空間を移動する沖田。背後から俺も修羅のすみれを狙った。
「くらえっ」
沖田が先制し、間髪を容れず俺が攻める時間差攻撃!
「甘い!」
沖田の三段突きをあっさりとかわし、俺の連続攻撃も流す修羅のすみれ。
俺と沖田はしてやったりとほくそ笑んだ。
修羅のすみれの懐に飛び込んだ影があった。斎藤だ。
俺と沖田は囮だったのだ!
「捉えた!」
斎藤の刀は修羅のすみれの胸を貫いた。
「うぐっ!」
呻いたのは修羅のすみれではない。生死の境を彷徨っている真のすみれである。
胸に赤い花が散っていた。勢いよく血が流れないのは、体の機能が止まっているからであろう。
「ほほっ、血迷うたか、愚か者。わらわを傷つけることはすみれを傷つけることじゃぞえ」
「百も承知だ」
斎藤の刀は修羅のすみれの背中から切っ先が出るほど貫かれていく。
歯を食いしばる修羅のすみれ。全身から焔が上がる。特殊能力の爆発!
(今です!)
俺たちの頭にすみれの声が響いた。
(修羅を射止めるのは今しかありません!富士山を噴火させ、地震を起こさせ、兄上さまたちと死闘を繰り広げた……限界のはずなんです)
「わかっている。行くぞ、総司、三樹三郎」
斎藤が下知した。
三位一体攻撃!俺たちは気持ちを集中させた。
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