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おとなりの、ひとづまと。
第8章 嘘じゃない本当の話。
 何度か挿入し損ねると、さくらさんが、チンポの胴体を優しく握り締めて、彼女自身の内部へとおれを誘ってくれた。
 ぬるりと濡れた肉に、亀頭が包まれ、おれは思わず吐息を漏らした。
 挿入感を味わおうとか、さくらさんの反応を見てやろうとか、そう言う浅はかな思いは少なからずあったと思うが、余裕は無く、ほぼほぼ無心に近い心境だった。
 チンポを、奥深く差し込んでゆく。
 向き合って、股を大きく広げてくれているさくらさんの身体へ、ゆっくりと。
 根元まで差し込み、その居心地を味わい堪能できる様になってから、おれはさくらさんと視線を重ねた。
 その刹那、彼女は唇を重ねて来る。
 ねっとりと気持ちのいいキスだった。
 舌もチンポも蕩けてしまいそうだ。

「――翔太?いいよ、動いて。腰をね、前後に振るの。そしたら、アンタ、気持ち良くなれるから。そしたら、あたしも気持ち良くなれるから……」
 唇を離したさくらさんは、耳元でそう囁き、耳たぶをきゅっと噛みしめた。
 もう既に気持ちが良いのに、これ以上気持ち良くなってしまうのか……と思うと、自然と笑みが零れた。
 思わず笑ってしまったのだ。
 奥まで差し込んだチンポを半分程度引き抜き、それからまた奥まで差し込んでみた。
 漸く、さくらさんの反応を伺える様になる。
 彼女は、じいっとおれの目を見詰めてくれていた。
 半口開けて、吐息を漏らしている。
 その表情を見ているだけで、頭がぼうっとしてくる。
 そんな状態で、チンポを挿し抜きした。
 もっと速く動かせることは出来るが、これ以上で動かすと、すぐに果ててしまうと思った。
 
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