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おとなりの、ひとづまと。
第2章 鬼畜な人妻と悶々とした高校生。
 ビンタの痕がひりひりとしている。
 利き腕の肘を骨折しギプスを巻いているおれにオンブさせる、隣りの鬼畜妻さくらさん。
 今年の夏休みは本当に散々だな、と思った。
 しかし、ここに来て少し旨味もあったのだ。
 こうして大人の女性をオンブすると、その温かさと柔らかさを直接的に感じる事が出来る。
 さくらさんはおれにぎゅっとしがみついている為、背中に胸を押し付ける様な体勢だった。
 本来なら、女性らしい良い匂いもするのだろうけれど、残念ながらそれは酒の匂いで消されてしまっている。
「――あの、さくらさん?家のカギ開けて?ちゃんと持ってる?」
 おれは彼女の家の扉の前に立ちそう言った。マンションの隣り同士なので、玄関から玄関まで十歩くらいの距離だ。深夜なので誰とも顔を合わす事は無い。
「んんー?ああ、これこれ」
 さくらさんはそう言い、小さな鈴が二つ付いた鍵を渡して来た。
 もしかしたら、玄関まで連れて来たら「おやすみ」と帰されるかもな、と思っていたが、取り敢えずは家の中まで入れてくれるらしい。
 ガチャリと鍵を開ける。
 思えば、さくらさんの家に入るのはこれが初めての事だった。
 我が家で呑む時は決まって泥酔状態になるのだが、旦那さんや母が連れ帰っている。
 玄関の灯りは点いたままだった。
 泥酔して帰宅する事を見越していたのだろうか?我が家と同じ芳香剤の香りがした。
「えーっと、さくらさん、取り敢えず何処に運べばいい?」
「うーん?取り敢えず、居間に行って。ソファでいいよ」
「そこはもう普通にソファって言うんだ?Sofaじゃ無いの?」
「あぁん?その遊びはもう終わったの。そんな事に一々引っ掛かってたら、アンタみたいなのすぐに時代の波に飲まれちゃうよ?」と、完全に酒に呑まれてしまっている、人妻から諭す様に言われるおれ。
 思ってたよりも面倒臭い人だと思った。もしかしたら、イイコトをしてくれるかもしれない、と内心嬉々としていたのだけれど、下手に関わるよりさっさと家に戻った方が良い様な気がして来る。
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