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オレンジ色の世界で。
第9章 その後のぼくと母。
 その翌日、土曜日。
 朝起きると、父と母は二人で出掛けていた。
 ダイニングテーブルの上にお金が置いてあり、昼は好きなものを食べてと書置きがあった。
 父と母は、ラブホテルとかでセックスをしてるのだろうか?
 そう思うと、何だか胸が張り裂けそうになってしまう。
 苦しくて辛くて、頭がおかしくなってしまいそうだった。
 その日、二人が帰って来たのは陽が落ちてからだった。
 日曜日、昼前に父が出掛けたので、ぼくは居間で母に襲い掛かった。
 裸にして、乱暴に、母の中にチンコを入れた。
 母は抵抗せずにぼくを受け入れてくれる。

「――母さん、昨日、父さんとセックスしたの?」とぼくは少しきつい口調で言った。
「うん、したよ。お父さん、月に一度、母さんをホテルに連れて行って、セックスするの。多分、たかしくんに、そう言う事してるの知られたくないんだと思う。家でしたら、母さん、声我慢出来ないから。お父さん、たまにしかセックスしないけど、母さんの弱いところ、全部知ってるから……」
 その時、母が語った事は真実だと思う。
 ぼくは、それを聞かされ、只々悔しいと感じていた。
 そんなぼくの心境を母は察していてくれたのだろう。
「でもね」と、母は続けた。「母さん、お父さんのセックスより、たかしくんとするセックスの方が好きだよ。だから、悲しまなくていいよ。母さん、たかしくんの方が、好きだから――」
 ぼくは、その母の優しい言葉を、真実で本音だと、受け取るしか無かった……。



オレンジ色の世界で。
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