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借金のカタに妻を差し出しました 復讐編
第5章 8日後
目線に気付いた早喜は、魅久の真意とは違う、左手の指輪の事を語った。
「一応、結婚しているの。あっ、左脇は独身よ。」
魅久は、頬を染めて「そう。」と返事をし、テーブルの書類に眼を移した。
その姿を見た早喜は、席を立ち、
「じゃ、失礼するわ。返事は今週中に頂けるかしら?」
そう言って、玄関の方へ歩いて行った。
魅久も慌てて立ち上がり後へ続いた。

廊下で、急に立ち止まった早喜は、振り返り、
「ね、貴女の手相を見させて。」と、魅久に笑顔を見せ、右手を握った。
突然な事に驚いたが、占いは嫌いでは無く、魅久はそのまま手相を見せた。
早喜は左手に持った、魅久の手の平に顔を近づけると、
「イヤらしいのね。臭いが残ってる。」と言った。
魅久は手を引っ込めようとしたが、早喜の手は離れず、そのまま壁に押さえられた。
「ふふ、バカね、安心して匂うわけないでしょ。」
早喜の右手は、Tシャツの上から魅久の胸を鷲掴みにし、腿を魅久のフレアスカートの中の脚の間に押しつけていた。
魅久は顔を背けて、眼を閉じ吐息と堪えられず絞り出した、微かな喘ぎ声を出していた。

ホテルから帰った次の日から、魅久は1日何度も自慰行為を行ってた。
燃え上がった火が、消える事無く、種火の様に残っていた。
何度も、不意に種火は燃えあがり、魅久を悶えさせた。
1度和空と、行為に及ぼうとしたが、和空の体調が悪く不発になってしまっていた。
魅久は全身の力が抜け、早喜に押さえられていないと、立っていられなかった。
早喜は耳許で囁き続けた。
「貴女の気持ちがよく判るの。私も貴女と同じだったから。私の亭主も同級生だったのよ。」
鷲掴みしていた手は、優しく包むような動きに変わり、魅久の喉は喘ぎ声を堪える事無く発し始めた。
「ねっ、貴女イキたいんでしょ?」
少し間を置いて、魅久は頷いた。
魅久の種火は、大きな火になっていた。
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