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借金のカタに妻を差し出しました 復讐編
第7章 106日後
車は暫く走って、地下へ下って行き停車したようだった。

「さあ、着いたわよ。」
そう言って、早喜は和空のアイマスクを外して車から降りた。
車は地下駐車場に着いたようだが、駐車場にしては狭く、他の車もいなかった。
「早く来なさい。私と一緒にいないと、入れないわよ。」
和空は「はい。」と、答えて早喜のもとへ、急いだ。

建物はセキュリティが高いらしく、エレベーターホールの自動ドア、エレベーターも早喜の姿を認証しているようだった。
エレベーターもボタンを押すことなく動き始め、階数表示も無かった。

多分エレベーターは上り、ドアが開いて着いたのは、窓も何も無い廊下が続いていた。
廊下の手前と奥に同じ様なドアが、2つあるだけだった。

早喜は廊下を進み奥のドア開け、和空も続いた。
室内はホテルの客室の様で、一通りの家具はあるが、生活感は無かった。

早喜はダークスーツの上着を脱ぎ、ソファーに掛けると自らもソファーに座り、和空に、座るように命じた。
ソファーに座りかけた和空に、早喜の叱責が発せされた。
「犬がソファーに座るの?床でしょ。」と、自らの横の床を指した。
和空は、床に正座し、早喜を見つめた。早喜は、和空の顔を撫でながら、
「今日はね、あなたの為に散歩してるわけじゃないの。大事なお客様が来るんだから、しっかりして。」
そう言って、見つめる早喜に、和空は「はい。」と、答えた。早喜は続けて、
「今日はね、シャワーを浴びてキレイにしてきなさい。」
そう言って、早喜は、首輪を掴み、和空に立つ様に促した。

和空は、そのまま早喜の指差したバスルームへと入ってシャワーを浴びた。

シャワーを終え、バスタオルを腰に巻いた和空に、早喜の叱責が再び発せられた。
「犬が、タオル巻いて出てくるの?そのまま出てきなさいよ。」
和空は慌ててバスタオルを床に捨て、急いで早喜の横に正座した。

早喜は、和空の首輪に鎖のリードを着け、両手首に手枷を付け、首輪と金具でつなげた。
「今日は暫くは、おとなしくするのよ。そうしたら、ご褒美あげるから。」
早喜は更に、ボールギャグを取り出し、
「あと、今日はこれも。絶対に吠えないでね。」そう言って、和空の口にギャグを咥えさせ、頭の後ろでバンドを留めた。
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