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僕の彼女が堕ちるとき
第1章 ゼミ旅行の夜
 そのころ、僕はまだ童貞で、大学の授業が終わるたびに、付き合い始めたばかりの朱里を自分の部屋に誘っては、体よく断られ続けていた。

 もちろん、僕自身も自分の部屋がそういうことをするにはあまりにもムードがないことは承知している。だけど、ようやく長く暗い受験勉強から解放されて、誰もがうらやむ、かわいい彼女もできて、という18歳童貞男子がそんな些細なことに気が回るわけがない。

「……あのね、わたし、颯太が嫌いとかじゃないんだよ。だけど、何かエッチするのってまだ怖くって……ごめんね。」
 朱里は僕と別れた後、そう言って電話をかけてくるのが常だった。
「そんなの謝らなくっていいってば! 僕の方こそ、その……いっつも盛ってるみたいでごめん。」
 朱里の電話に僕は大体そう返すのだが、彼女は電話の最後にいつもこう言うのだった。
「でもね、颯太、わたしが断ってもめげないで、誘い続けてほしいの。……お願い。」
 結局、僕は、朱里のその言葉を信じて、ひたすら誘っては断られ、というのを繰り返していた。

 もっとも朱里のそれまでの環境からすれば、それは無理もないようにも思えた。
 幼稚園から高校まで、ずっとミッション系の女子校育ちで、男の兄弟もおらず、僕以前に話したことのある男と言えば、父親と3人ほどの学校の先生くらいだと言っていた。
 そういう彼女にとっては僕と学校帰りに喫茶店でお茶を飲みながらいろいろ話をしたり、たまに遊園地やらウインドウショッピングやらに行ったりするだけでも、十分に新鮮で楽しいらしかった。
 
 確かに、僕たちは高校を卒業してまだ半年もたっていない。
 朱里にしてみれば、周りに男の子が普通にいるという状況にも慣れていないだろう。
 そこから、さらに僕、立花颯太という男の子と日常的に話して、お互いの距離を縮めていく、という環境に慣れるには、僕と朱里が共有した時間は少なかったかもしれない。
 
 だけど、そういう配慮とは関係なく、夏になって朱里の肌の露出も多くなってきていて、18歳の男としての僕には刺激が強くなっているわけで。
 そして、僕はダメもとを承知で、性懲りもなく朱里を自分の部屋に誘い続けていたのだった。

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