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僕の彼女が堕ちるとき
第1章 ゼミ旅行の夜
 僕は誰を誘うこともなく、一人で風呂に入っていた。
 シャワーを浴びて少しばかり酔いは醒めたものの、僕のもやもやは一向に晴れない。
 やれやれ、僕はどれだけ嫉妬深いんだろう。
 僕はタライに汲んだ冷水を顔にぶつけながら、自分に向けて言った。
 
 この程度のことに、いちいち反応してどうするんだ。
 朱里だって、4月からは内定先の職場で仕事が始まる。
 職場で言い寄ってくる男だっているだろう。
 お前は毎日、そういうことに気を揉むつもりなのか?
 誰よりも、お前が朱里を信じなくてどうするんだ。
 そもそも朱里は、浮気なんかするような子じゃないんだから。
 
 僕は風呂場の中で誰にも聞こえないよう、小さな声で自分に言い聞かせた。

 風呂を上がり、暖房の効いた部屋に戻ってくると、僕は急な睡魔に襲われた。
 部屋の隅に腰かけて、うつらうつらしていた僕の脳裏に、モルタル建てのボロい下宿の光景が浮かんできた。
 僕が2年生の終わりまで住んでいた風呂なしの6畳の部屋だ。
 そして、部屋の中にはTシャツ姿の朱里が所在なげに座っていて、額の汗を拭いながら、僕の顔を上目遣いでちらちらと見ている。

 ああ、僕は夢を見ているのだ、と気づいた。
 1年生のとき、7月に初めて朱里が自分の部屋に来たときの。

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