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ワルキューレの朝ごはん
第2章 化学反応
ユダヤ王(ヘロデ)は死んだ兄の妻(ヘロデヤ)を娶った事を

(当時は常識だった)

非難した洗礼者ヨハネを捕
らえて幽閉していた。

洗礼者ヨハネを恨んでいる
王妃ヘロデヤは王の誕生日の宴会で自分の連れ娘に踊りを披露させてその褒美として
ヨハネの首を所望させた。

中世以降、多くの芸術家が当の退廃と残酷に溢れた物語を取り上げた、何時の頃からかヨハネの首を所望したのは
「サロメ」であるかのように描かれた。(真実は藪の中)

壮麗な宮殿の広間に突如出現したどす黒い血を滴らした首
(ヨハネ)と対峙するサロメ。

それはサロメの他には誰にも見えない幻影である。(定説)

お互いの視線を交える両者は何を感じたのだろうか?

「人間を魂の情報ごと保管する技術か?なるほど、これを応用すれば、もーっと面白いことに使えそうだよね・・・」

少女が振り向いた先には学者風の醜男、おそらく少女に因りて顕現した使い魔の類だ。
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