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ワルキューレの朝ごはん
第6章 泥舟
どうしたものかと思案しながら夜の街角を歩いていた。

クリスマスも近い時期だから存在無常を痛切に意識し、

慟哭する点では放浪生活の私と何の違いもないが、誰しも自分よりも幸せに見えた。

ホームレスに陥った己の状況を出エジプト時のイスラエル人の状況と重ね合わせている

私に必要なモノは約束の地と云う名の異世界めいた場所。

草臥れたから公園のベンチを塒(ねぐら)と定めて一寝入り

適応から落ちた者は上昇する他ない、食料の調達に行く、

ゴミ箱から拾ったラスク、固くなったパンだったのかも。

その公園をゲッセマネの園と
名付け、異常な迄の向上心に駆られてアルバイトの面接・・

実際、住所がないと云う現実を嫌と云う程思い知る。

何やら深刻気に眉間に皺を寄せる人々、畏れる事はない!

無駄に廃棄される食べ物を世界から減らしているだけだ。

ゲッセマネの園でBBQを愉しむ人々の食べ残しを狙う、

あ、あのね・・これはね・・
  ∧_∧
 (;゚∀゚)
 / o├ニコ―
 しーJ
   AA
  ⊂・ ・⊃▼⌒丶
  (ω_) ) ●|〜*
    UU〜―U
ワクチンっていってね・・・
 
貴重な動物性タンパク質、人目を気にしてる余裕はない。

「私は二度と生き物を滅ぼす事はしない。この事を私は・・・約束の徴は虹じゃ」、空には美しい七色の虹が出ていた。
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