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スカーレット オーク
第46章 46 同窓会
 そこへ直樹の携帯電話が鳴った。――緋紗だ。

「ちょっと電話してくる。また」
「あとでな」
「まだガラケーなんだ」

 三上たちは笑って直樹を見送った。


 緋紗は時計を見て九時過ぎたので電話をかけてみた。

『はい』

 後ろでガヤガヤ騒がしい声が聞こえる。

『あ、こんばんは。緋紗です。今忙しかったですか?』
『ううん。同窓会だったんだ』
『え、あ。ごめんなさい。また今度かけます』
『いいよ、いいよ。日程?』
『そうです。たぶん最終日が十一日の、えと来月の、土曜日になると思います。先生と奥さんが一緒に焚いてもいいですよって』
『へー。素人が窯に手を出してもいいの?』
『一応私とペアです』
『行くよ。土曜ならちょうどいいや。お昼過ぎには着けるけど遅い?』
『いえ。本格的に焚き上げるのは夕方くらいなので大丈夫です』
『うん。わかった』
『それと服は綿百がいいです。高温の火に近づくとポリとかの合成繊維は燃えてしまわずに溶けて肌に張り付いちゃうんですよ。すごく危ないですから』
『そうなんだ。こわいね』
『そんなものです。長々とすみません。失礼します』
『うん。早く帰るから』
『あ、はい。おやすみなさい』
『またね』

 電話をきって直樹の声を頭で再生させた。

『早く帰るから』心配させないように気遣ってくれたのだろうか。
とても嬉しかった。――泊まるとこ話しそびれちゃった。
 緋紗としては自分のアパートに泊まってもらってもいいかなと考えている。
狭い町なのであとでまた噂が流れるだろうが気にならなかった。
今は一緒に過ごせる時間が何よりも大事だと思っていたからだ。
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