この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
スカーレット オーク
第11章 11 デート
「もう帰る時間だな」
「あの――また会えますか?」
「正月って休みある?」
「ええ。一応今年は一週間くらいある予定です」
「僕は毎年、年末年始にペンションを手伝っているんだ。一緒に来ない?静岡だけど」
「え。そんなところに一緒に行っていいんですか?」
「うん。まあ人手不足ってやつでね。年末年始だけちょっと忙しいんだ。いつも誰かいないのかって聞かれるんだ」

 誘われる内容に疑問も多少残るがまた大友と過ごしたいと思い「私も行きます」と、返事した。

「親御さんは平気?お正月に帰らないで心配しない?」
「もう……いい歳なので正月に帰らないからって心配はさすがにしないです」
「そういえばひさちゃんは歳いくつ?」
「二十七です。なのでちゃん付けはよしてください」

 幼く見えていたのだろうか。大友が意外だという顔をしていた。

「呼び捨てでいいです。大友さんは何歳なんですか?」
「三十二だよ」

 年齢を知ると態度は落ち着いているが、肉体にはまだまだ疲弊感がない若さがあるし、話す内容も自分の世代とかけ離れてはいないと思った。
イメージと違って歳が近いことになんとなく距離感が縮まる気がする。
どうやらお互いに十歳くらいの差を感じていたらしい。

「直樹でいいよ」

 緋紗は心の中で名前を呼ぶ練習をしてみる。
/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ