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感じさせて
第7章 帰り道
「遅れたら大変やから

そろそろ駅に行こか?」



シンくんに
そう言われ

タクシーで帰ってもいいかな…
と、思っていた気持ちに
またブレーキを
かけた。



「うん」


って返事をした途端


シンくんは
私を
抱きしめた




また会えなくなる




その会えない時間を
充電するように
キツく抱きしめられて



私も



すがりついた…



どちらともなく

あんなに
躊躇っていた

キスまで…





「何回やっても

また、したなる…

俺、どーかしてるんかな…」




と、はにかむシンくんが

愛おしい




シンくんが
どうかしてるなら


私も、どうかしてるわ




「ずっと

触ってたいんや…

もう…どうしよ(苦笑)」




私だってそうよ




ほんとは








帰りたくないんだもの…






あんな



孤独で



悲しい場所になんて







ほんとは






帰りたくない
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