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感じさせて
第20章 決断
「・・やめて

・・お願い・・」




うさちゃんの
震える小さな声で


殴りかかりそうな
気持ちに
ブレーキをかけた




「・・話・・聞きます・・」




うさちゃん…




「無理せんでえぇんやで?

アイツが怖いんと違うか?」




「大丈夫・・・

このままじゃ


・・ダメだから」




「・・・・」



2人きりにするのは
心配やった

けど、
確かにこのまま
逃げ回ってても
仕方ないとも…思った



するとトオルは

「車を停めてある
付いて来なさい」

そう言って歩き出した




「俺も、一緒や」




「はぁ?」



アイツは
また俺を睨みつけたが

何かしばらく
考えたあと



「・・・・勝手にしろ」



そう言って
どんどん歩いて
行ってしまった







それから

俺とうさちゃんは

どこに
向かっているのか
全くわからない
車の後部座席に乗り


手を

握りしめ合っていた







うさちゃんは
緊張しているみたいで

顔色も悪い




どないなるんや




俺達・・・・
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