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第11章 四日目

ピピピピピピピッ……

「試験の時間になりました。開始してください」

「この室内というのはシャワールームも含まれてるんですか？」

試験が開始すると同時に一条寺が尋ねた。

「はい。含まれております」

メイドの富樫は無表情で即答した。
それを聞いた一条寺はにっこり笑って翔太のズボンを脱がす。

「まずはシャワーを浴びて綺麗にしましょう」

一条寺の提案に翔太は頷いた。
幼なじみの天谷が出した十一分を越える記録より遅らせるためにはシャワーに入って時間稼ぎをするのも一つの手段だからだ。
綺麗好きらしい天谷に感謝する気分だった。