この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
許嫁が多すぎる
第5章 第一脱落者
詭弁なのか本心なのか、それは翔太本人しかわからない。
しかしその言葉は正論で、桃園も従うしかなかった。
けど幼なじみの天谷だけははその翔太の言葉が本心だと確信していた。
もしさくらを残したいだけなら六番目を指名すればよかったのだから。
それとも翔太は六番目があたしだと気付いて、敢えて残してくれた……?
そう考えるのは自惚れと思いながらも、天谷は僅かなその可能性を大切に胸の中にしまいこんだ。
ずっと想いを寄せていた翔太に千樹さくらという恋人が出来たことを知ったとき、目の前が真っ暗になった。
誰よりも翔太を知っている自分が翔太と結ばれると天谷は信じて疑わなかった。
翔太に恋人が出来てから、天谷の翔太に対する想いは余計に強くなっていった。
そんなある日、天谷と紫水は出会った。
はじめに天谷が翔太の家の近くをうろうろする有馬紫水を見つけたときは不審者としか思わなかった。
しかしその言葉は正論で、桃園も従うしかなかった。
けど幼なじみの天谷だけははその翔太の言葉が本心だと確信していた。
もしさくらを残したいだけなら六番目を指名すればよかったのだから。
それとも翔太は六番目があたしだと気付いて、敢えて残してくれた……?
そう考えるのは自惚れと思いながらも、天谷は僅かなその可能性を大切に胸の中にしまいこんだ。
ずっと想いを寄せていた翔太に千樹さくらという恋人が出来たことを知ったとき、目の前が真っ暗になった。
誰よりも翔太を知っている自分が翔太と結ばれると天谷は信じて疑わなかった。
翔太に恋人が出来てから、天谷の翔太に対する想いは余計に強くなっていった。
そんなある日、天谷と紫水は出会った。
はじめに天谷が翔太の家の近くをうろうろする有馬紫水を見つけたときは不審者としか思わなかった。