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第1章 プロローグ 徹の正夢

ある春の晴天の朝、古びた1Kのアパートで目覚めた徹。
(あぁ〜ぁっ・・くそぉ、こんな良い天気なのに、予備校かよっ・・何か、楽しいコト起こらないかなぁ？)

大学受験に失敗し、2年目の浪人生活に悶々とする徹だった。

煙草を吸いながら、何気無く新聞のTV欄を眺めると、ふと視線が釘付けになる。
懐かしの名画座 [透明人間]
その横に・・世界の不思議人間 [タイムトラベラー]

思わず生唾を呑む徹の脳裏に、昨夜の奇妙な夢が蘇る。
(ま、まさか、偶然だよなぁ？ でも、正夢って言うし・・夢だと、確か郵便受けに、宛名の無い封筒が・・)