この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
魔王様の寵愛
第1章 魔王様の御迎え。

 ぱちり。
 目を開くと、見知らぬ豪華な天井が視界に入って来た。
 夢の内容なら、何となく覚えてる。
 思い出してみても、あれは私が悪い。
 ···、小さな頃の私、なんて事してくれたの。

 「はぁー···」と、憂鬱な気持ちが混じった重いため息を吐いた。こんなに気分最悪な目覚めはいつ以来だろうか。

 「目がさめましたか?」

 「···。どちら様ですか」

 ぼんやりと天井を見つめていると、私の寝ているベッドの横には男の人(?)がいたようで、椅子に腰掛けて私の様子を見てくれていたようだった。真っ黒い黒髪に、キッチリした真っ黒い燕尾服に身を包み、紅茶色の瞳をこちらへと向けていた。···どこのセバス〇ャンですか。それはさておき、嫌な夢を見たせいで不機嫌な声が出てしまったのは申し訳ない。

 「私はあなたの執事をするように申し付けられました、ブライトと申します」

 「執事···?」

 「どうやら、ユカ様は記憶が混乱されている様子。今夜はもう遅いですし、今しばらくごゆるりとおやすみくださいませ。ジェイド様の魔法は強力ですから、まだ体の調子も本調子と言う訳にもいかないでしょう。さぁ、こちらをお飲みください」

 魔法とは··?
 寝ぼけている私は、彼の言葉が理解出来ないでいた。もしかするとこれは夢なのかも知れない。差し出されたティーカップを受け取り、程よく冷めたハーブティーみたいな飲み物を口に含んだ。喉を通る清涼感にほんのり香る花の香りに包まれて、私の瞼は自分の意識とは別にゆっくりと下りて行った。

/9ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ