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蕾は開き咲きほこる
第14章 合鍵
私たちの関係に何も疑いを持たない同僚は世間話を始めた。
話していると他の社員達が次から次へと出勤し、始業ベルがなり今週最後の1日が始まった。
こうなると私と光春さんがプライベートで会話をする事はなく、年始開けての一週間は目の回るほどの忙しさだった。
唯一一緒に過ごせる時間は朝の1時間だけで、夜は遅くまで仕事をしている光春さんと過ごすことができなかった。
明日からの連休中は会えなくて、でも、少しだけでも一緒に過ごしたい私たちは金曜日の夜から土曜日の朝まで一緒に過ごす約束をしていた。
だけど、それも光春さんの出張でダメになった。
お正月休みは6日間も一緒に居たから触れ合えないと寂しい。
光春さんではないけど、今日の夜に会える事を楽しみに頑張っただけに、会えないと寂しくてたまらなかった。
それは光春さんも同じ気持ちだと自分に言い聞かせ、月曜日の夜に会える事を楽しみに週末を実家で過ごした。
だけど……

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