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第22章 嫉妬

「汐里、男というものは自分の趣味に興味を持ってくれる女性に惹かれるんです」

「そういうものですか？」

「はい、男とはそういうものです。かくいう私も、私の趣味に興味を示してくれた汐里に興味を持ったんですから……ですから、気を付けてください。同僚と言えども男と女。羽間くんが無理強いする事はないとは思いますが……彼も男ですから用心に越したことはありません」

それは考えすぎじゃないかと思ったけど、あまりに真剣な表情を向けられたので何も言い返せなかった。

「わかり、ました。気を付けます」

その言葉で光春さんが安心してくれるならと頷いた。

「まぁ、そうは言っても趣味の話で盛り上がれるようになったのは進歩だと思います。……が、よければ女性と盛り上がってください」

最後の言葉に、本当は何が言いたかったのか理解した。

「嫉妬、してくれたんですか？」

前にも一度言われたことがあった。
羽間さんと仲良く話しているところ見て嫉妬してしまったと。