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蕾は開き咲きほこる
第22章 嫉妬

「水木~~今から飲みに行かない?」

何も答えられずに立ち尽くしていると、何を思ったのか椅子を少し移動させて後ろ側に座っている水木さんを飲みに誘う。

「今からかよ」

「そそっ、最近飲んでなかったし行こうぜ!!高橋さんも飲みに行きたいって言ってたよね。今からどう?」

目の前に座っている女性の高橋さんにも声をかけ、結局、水木さん、高橋さんと飲みに行くようになった。
羽間さんが何を考えているのか分からず、3人が飲みに行くのなら帰ろうかと声をかけた時、羽間さんは不思議そうに私を見据えた。

「なんでお疲れ様なの?これから飲みに行くのに」

「えっ?」

羽間さんの言っている意味が分からず疑問を投げると、羽間さ
んは笑う。

「坂上さんも一緒に行くんだよ。こんな時はパァ~っと飲みに行くに限るよね。女性も一緒だし安心でしょ?」

「えっ、あのっ」

飲みに行くメンバーに私も入っていると思わず驚いた。
そんな私に羽間さんはフッと優しく笑った。


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