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蕾は開き咲きほこる
第22章 嫉妬

「何に悩んでるのか分からないけどさっ、家に帰っても悩むだけじゃん。だったらさ、飲んで楽しもうよ。同僚と飲むのも意外と楽しいもんよっ。あっ、俺が酔っ払っても水木がいるから大丈夫だし」

自分がお酒に弱くて人に絡みやすい事を知っている羽間さんは水木さんを引き合いに出して大丈夫だからと安心感をくれた。
それに羽間さんの言う通り、光春さんの部屋に行っても色々と考え落ち込んでイヤな気持ちになるのは目に見えていた。
羽間さんとふたりだったら光春さんは嫌な顔をするけど、他の人がいるのならと一緒に飲みに行くことになった。
私が飲みに行くのは珍しいと数名増えて、結局は8名で会社近くの居酒屋で飲むことになった。
羽間さんの言う通り、みんなと楽しく飲んでいると色々と悩まずにすんだ。
ふとした瞬間に思い出したりもするけれど、お酒も入ればみんな陽気になって笑いが絶えなかった。

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