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第23章 告白

私の言葉に少しほっとしたような羽間さんは飲み物を買ってくると言い残して入り口にある自販機まで買いに行った。
その後姿を見ていると、だんだんと気持ちが落ちついてきて考える時間を与えてくれる。
羽間さんの気持ちに驚きはしたもののありがたいと思う。
思うけど、私には光春さんという彼氏がいるし、天地がひっくり返っても光春さんより羽間さんを好きになる事は決してない。
それだけ気持ちがはっきりと分かっている以上、曖昧にする事は羽間さんに対して失礼だと思えた。
それに羽間さんとの距離を気にしていた光春さん。
曖昧な態度を取って光春さんを悲しませることはしたくはなかった。

「はい。これ飲んで落ち着いて」

缶コーヒーを買ってきてくれた羽間さんも落ちついているようで、会社で話すときと同じ感じがしてホッとした。
受け取った缶コーヒーを半分ほど飲んで、自分の気持ちを伝えることにした。