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蕾は開き咲きほこる
第24章 それぞれの一歩
桜子さんは話をしながらカメラを私に向けてシャッターを切った。

「うん。やっぱりこれよこれ!この重量と重音感。普通のカメラでは味わえない感じ。やっぱりこのカメラが好きだわ」

カシャッ、カシャッと音を立てながら何枚も写真を撮り、そのまま私と光春さんとの写真を何枚も撮りはじめた。
光春さんと違っていろいろと指示が飛び交い、恥ずかしがる私を急かしながら色々な写真を撮ってもらった。
そして、最後に、4人一緒の写真を撮ってもらいお昼を食べる事にした。
お昼は桜子さんがお弁当を作れてくれているので、お昼を食べられる場所まで移動する。
そこは、藤が咲き乱れる藤棚の下。
藤の花と葉が太陽の日差しを遮り、お弁当を広げるにはうってつけの場所だった。
相も変わらず桜子さんのお弁当は豪華で、その横に今朝つくったばかりのパンを添えた。
そして、光春さんには申し訳ないと思いながら私たち3人はビールで乾杯をした。

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