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第68章 強い日差しの中で

広美は急な衝撃にパニックになった。


「キャー！なに、なに！？やだやだやだ」


そのまま広美の両手は後ろで縛られた。
そして無理矢理に仰向けにさせられる。

広美はその男を見上げる。

「え？え？うそ、うそでしょ！？」


消えかけていた広美の記憶がよみがえる。
そして、その男が太田であることを理解した。


「イヤァー、誰かー！誰か、助けてー！！！」


広美は大声を上げ助けを求めた。
しかしながら回りは林檎の木以外なにも無い。
当然、その声も誰にも届くことはない。


ふ、ふ、ふ、随分と久しぶりだな。
四年？五年振りか？
いい女になったじゃねーかよ。


広美の顔は血の気が引き真っ青になった。


「お、お、お願いです、もう許してください、やだ、もう嫌なの、助けてー」


太田は迷うことなく、広美の服を脱がしにかかる。
夏のため、薄着の広美が上半身裸になったのは、そう時間はかからなかった。