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美女の身影
第24章 危険な誘惑(1)
黒井は3日間悩み続けて、一つの重要なメッセージを今送らんとするところであった。


悩み続けたのは例のドライブデートの件だ。


黒井は美味しいものや観光ができるようなスポットを何箇所かピックアップして佑奈にメッセージアプリで送っていた。


「温泉街いいですね」黒井がピックアップした中から佑奈がいい反応を示したのは、有名な温泉地だった。


その温泉地は、周辺にも観光スポットが多くドライブデートにはうってつけだと思った。


黒井はその温泉地の周辺でデートプランを練ることにした。


観光資源に優れていてすぐにデートプランの骨組みはできたが、いかんせん遠方だった。
車で片道2時間半位かかる。これでは向こうでの滞在時間はかなり短いものになってしまうであろう。
回れて2カ所、もしくは3カ所だ。


もっと時間があれば、彼女を最高に楽しませてあげられるのにと黒井は思った。
そしてふと、宿泊の二文字が頭によぎった。


温泉街にいい反応を示したと言うことは温泉に入りたいという事では無いだろうかと黒井は思った。


もちろん日帰り温泉という手もあるが、かなり強行スケジュールとなり、バタバタのドライブになるのは明白だった。


折角ならと黒井は考えた。


『もし佑奈さんが良ければ、温泉旅館に一泊するのはどうかな?温泉好きということだし、ゆったりと楽しめればと思って』


黒井は悩みに悩んでこの文章を作った。
一度交際を断られているのだ。ダメで元々の精神でどうにでもなれと送信ボタンを押した。


佑奈側の既読がすぐについて、彼女がその文章を見たことがすぐに分かった。
黒井はドキドキしながら彼女からの返信を待つ。


だが、そこからの返信がなかなか来なかった。
付き合ってもいない男と温泉旅行などあり得ないのではないか。
ダメで元々と言いつつも、ダメだったら関係が終了するような一文だったのではないかと思い始めた。
黒井は急激に現実に引き戻されていく。


冷静に読み返すと明らかに踏み込みすぎた誘いだったと思う。
できることなら送信したメッセージを取り消したかった。


もはや意気消沈しているところに佑奈からメッセージが届いた。黒井は恐る恐るメッセージを開く。


『いいですね 旅館(*^^*)』


予想に反した内容に黒井は大きく息を吐き、柄にもなく心の中でガッツポーズをした。
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