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第24章 危険な誘惑（1）

『あッ・・・っ！はッ・・・ッ！はあぁ・・・あっ・・・っ！』


朝っぱらからモニターのスピーカーから流れてくる女の喘ぎ声は流石に少し耳障りだった。


翔太はスピーカーの音量を少しだけ落とす。


モニターには浴衣を脱がされて全裸になった女と、その上に覆い被さり乱れた浴衣姿で腰を振る男が映っていた。


この黒井という人物はやはり何度見ても冴えない男だった。
明らかに佑奈と釣り合っていない。


この冴えない男が、あの美しい女と二人きりで同じ部屋に泊まったらもはやたまらないだろうなと翔太は思った。


やはり佑奈と始めて行為に及ぶ男達達は誰も彼も一度では収まらないらしい。
男達の興奮が生々しく伝わってきて、翔太に格別な官能をもたらしていた。


黒井は昨夜、何時間も佑奈の身体を貪って、３回も彼女の身体で出したはずだが、朝食から戻ってくるなり佑奈の華奢な身体を抱き寄せて唇を奪い、布団の上に押し倒したのだった。


瞬く間に浴衣を剥かれ、裸にさせられた佑奈は、胸を揉まれ乳首を吸われ、陰部をなぞられるとまた色っぽい声で喘ぎ始めた。


佑奈も好き者だなと翔太は思った。


マッチングアプリで知り合った付き合ってもいない男と何度も性行為をし、陰部を濡らしてアンアンと喘いでいる。


嫌がるどころか、寧ろ悦んでいるようにしか見えない。
自分が佑奈をここまでイヤらしくしたようなものだが、興奮を禁じ得ない。


今度佑奈に会ったら、この映像を見せながらお仕置きだなと翔太はニヤリと笑う。


『んっ・・・ぁ！っ・・・！ふっ・・・ン・・・ッ！』


モニターの中では腰を密着させて、激しくお互いの唇を求め合う佑奈と黒井の姿が映っていた。