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墜ちてイク~性奴隷妻は羞恥指令に躯は溺れて……。
第22章 チャプター22
郁美が逝くのを見届けたが、解放されることはなかった。目隠しも拘束もそのままで、仰向けにベッドの上に横たえさせられた。伸ばしていた脚を曲げられ、お尻を浮かされる姿勢をとらされると、内股を舌で舐められた。くすぐったいような、背中がぞくぞくするような、これまで感じたことのない快美感に、郁美は目隠しの下で双眸をぎゅうっと閉ざした。
玲二が晴翔か、どちらかはわからないが、唇を開かされると、舌が入り込んできた。
「ん……んフン、あ……あぁ」
官能に蕩けさせられた頭の中で、ふと、肌寒さが忍び寄ってきているのを感じて、郁美はキスを中断させた。
「あ……あの、今って何時ですか」
郁美のその問いを遮るように、キスが迫られたので、郁美は顔を背けた。膝で、ベッドの上に立ち上がった。
「腹でも空いたのか」
「いえ。時間を知りたいだけです」
ふたりが答えるのに、やや時間がかかった。
「六時五十分だ」
——六時五十分!
時間を聞いて、心臓が止まりそうになった。それなりに時間が経過しているとは思っていたが、そんな時刻になっているとは、思ってもみなかった。
「あ……あの。夫がもうすぐ、帰ってくる時間です」
「それが、どうした」
晴翔だろうか。思ってもいなかった言葉をかけられ、一瞬、思考が停止してしまった。
「それが、どうしたって……」
「郁美。おまえは、おれたちの奴隷なんだろう」
郁美の縛られた腕に、力が入った。
「旦那には、知ってもらったほうがいいんじゃないか。これからも、あんたたちが夫婦生活を続けていくのか、それは、わからないけどよ。性奴隷に墜とされたことを、いつまでも隠し通せると思うのか」
郁美は口を開きかけて、それから首を横に振った。晴翔の言葉はナイフのように、郁美の胸を深く抉った。うなだれると、郁美は脱力したように、その場に座り込んでしまった。涙が流れるかと思ったが、頬になじみの感覚は感じられなかった。自分は今、一体、どんな表情を浮かべているのだろう。この時ばかりは、目隠しをされていることに、郁美は感謝をした。
玲二が晴翔か、どちらかはわからないが、唇を開かされると、舌が入り込んできた。
「ん……んフン、あ……あぁ」
官能に蕩けさせられた頭の中で、ふと、肌寒さが忍び寄ってきているのを感じて、郁美はキスを中断させた。
「あ……あの、今って何時ですか」
郁美のその問いを遮るように、キスが迫られたので、郁美は顔を背けた。膝で、ベッドの上に立ち上がった。
「腹でも空いたのか」
「いえ。時間を知りたいだけです」
ふたりが答えるのに、やや時間がかかった。
「六時五十分だ」
——六時五十分!
時間を聞いて、心臓が止まりそうになった。それなりに時間が経過しているとは思っていたが、そんな時刻になっているとは、思ってもみなかった。
「あ……あの。夫がもうすぐ、帰ってくる時間です」
「それが、どうした」
晴翔だろうか。思ってもいなかった言葉をかけられ、一瞬、思考が停止してしまった。
「それが、どうしたって……」
「郁美。おまえは、おれたちの奴隷なんだろう」
郁美の縛られた腕に、力が入った。
「旦那には、知ってもらったほうがいいんじゃないか。これからも、あんたたちが夫婦生活を続けていくのか、それは、わからないけどよ。性奴隷に墜とされたことを、いつまでも隠し通せると思うのか」
郁美は口を開きかけて、それから首を横に振った。晴翔の言葉はナイフのように、郁美の胸を深く抉った。うなだれると、郁美は脱力したように、その場に座り込んでしまった。涙が流れるかと思ったが、頬になじみの感覚は感じられなかった。自分は今、一体、どんな表情を浮かべているのだろう。この時ばかりは、目隠しをされていることに、郁美は感謝をした。