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墜ちてイク~性奴隷妻は羞恥指令に躯は溺れて……。
第13章 チャプター13
ごくり、と郁美は口中に溜まった唾を飲み込んだ。マスクのようなものがすでに用意されていた、ということは男たちは公園で罠を張っていて、郁美がそれに知らずに飛び込んでしまった、ということなのだろう。
郁美は返事をする気力も失い、そのマスクをおずおずと、手に取った。被った瞬間、郁美はもう二度と元の生活に戻れないことを覚悟した。
「じゃあ、撮影を始める前に、自己紹介をしてもらおうか」
郁美はマスクごしに男たちの顔を見上げ、頷いた。
「取り敢えず、名前を教えてもらえるかな」
咄嗟に、偽名を使うことを思い浮かべたが、自宅まで踏み込まれているのに、名前を偽っても無駄と思い、本名を名乗ることにした。
「い、郁美です」
「郁美ちゃんか。年齢は?」
「二十八です」
「二十八歳? え~本当にぃ?」
軽薄な男の物言いに、郁美は苛立ちを覚えたが、それを何とか飲み込むと、「……本当です」と感情を殺して答えた。
「結婚は?」
一瞬、何と答えるべきなのかわからず、目の前の男を見たが、無表情に見つめ返してきただけだった。
「既婚者です」
「何年目?」
「……五年目です」
実際は年齢は三十六だし、結婚生活も七年に渡っているのだが、まともに答えるつもりのない郁美は、嘘を口にした。
「へ~五年目か。じゃあ、そろそろセックスレスになったとしても、不思議じゃないよね」
「……はい」
実際はセックスレスではないが、回数は減ってきていた。たぶん、このままいけばセックスレスになってしまうのは、確実だろう。……もっとも、これから色地獄に墜とされることになる郁美には、どうでもいい事実であるのだが。
「じゃあさ、これからオナニーしてみせてよ」
「は……?」
「オナニーだよ。オナニー。セックスレスってことは当然、自分で慰めるってことはあるんでしょう」
郁美は顔を俯かせた。
「――あります」
郁美は返事をする気力も失い、そのマスクをおずおずと、手に取った。被った瞬間、郁美はもう二度と元の生活に戻れないことを覚悟した。
「じゃあ、撮影を始める前に、自己紹介をしてもらおうか」
郁美はマスクごしに男たちの顔を見上げ、頷いた。
「取り敢えず、名前を教えてもらえるかな」
咄嗟に、偽名を使うことを思い浮かべたが、自宅まで踏み込まれているのに、名前を偽っても無駄と思い、本名を名乗ることにした。
「い、郁美です」
「郁美ちゃんか。年齢は?」
「二十八です」
「二十八歳? え~本当にぃ?」
軽薄な男の物言いに、郁美は苛立ちを覚えたが、それを何とか飲み込むと、「……本当です」と感情を殺して答えた。
「結婚は?」
一瞬、何と答えるべきなのかわからず、目の前の男を見たが、無表情に見つめ返してきただけだった。
「既婚者です」
「何年目?」
「……五年目です」
実際は年齢は三十六だし、結婚生活も七年に渡っているのだが、まともに答えるつもりのない郁美は、嘘を口にした。
「へ~五年目か。じゃあ、そろそろセックスレスになったとしても、不思議じゃないよね」
「……はい」
実際はセックスレスではないが、回数は減ってきていた。たぶん、このままいけばセックスレスになってしまうのは、確実だろう。……もっとも、これから色地獄に墜とされることになる郁美には、どうでもいい事実であるのだが。
「じゃあさ、これからオナニーしてみせてよ」
「は……?」
「オナニーだよ。オナニー。セックスレスってことは当然、自分で慰めるってことはあるんでしょう」
郁美は顔を俯かせた。
「――あります」