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第18章 チャプター18

「違うだろう」
「え……？」
「あんたは、奴隷なんだから、晴翔さんじゃなく、晴翔さま、だろう」
　郁美は唇を、戦慄（わなな）かせた。が、肉の悦楽への期待が、すべてに勝り、抗する気持ちを駆逐してしまった。
「――はい。晴翔さま。どうか、あたしを……逝かせてください。お願い！」
「よし、いいだろう。夫じゃない男のちんぽに貫かれて、逝け！」
　官能の波が堰を切ったかのように押し寄せ、一気に郁美を呑み込んでいくのを感じた。昨日、あれだけ犯されたのにも関わらず、それと比較にならないほどの悦楽がいくつも連なり、郁美のすべてを官能一色に染め上げていった。膣襞が悦びに震え、ペニスをきつく締め上げた。
　晴翔の肩をつかむと、夢中になって、その躯にしがみついた。上体が反り返り、強烈すぎる官能に恐れを抱きながらも、腰はさらに悦びを得んがため、晴翔のペニスを深いところへ迎え入れようと、淫らに動いた。流れ込んでくる快楽の怒濤に、郁美は耐えきれずに、双眸を閉ざした。

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　気がつくと、郁美は膣に晴翔のペニスに貫かれたまま、キスをされていた。
　どうやら、郁美は気を失っていたようだった。が、それは短い間のことに違いなかった。晴翔が恋人でもなく、ただ性欲を満たすためだけに抱いている郁美を、そんなに休ませるはずがなかった。
　郁美は逝ったが、晴翔は射精していないようだった。膣襞は潤っているが、それは郁美自らの淫液のみで、精液ではなかった。
　キスをしながら、今度は郁美が上になった。胸板に両手を置き、逝ったばかりの気怠い躯を叱咤しながら跨り、肉竿を掴んで秘苑へと導いた。
　腰を下ろすと、膣を貫くペニスの角度が変わり、その刺激が新たな刺激を生み出し、郁美は躰をしばし、静止させた。肌の上を快感が疾りまわり、びくんびくんと、躰が撥ねた。
「挿入れただけで、逝ったのか」
　郁美は言葉もなく、晴翔の声にただ、頷くことしかできなかった。きっと、自分は蕩けた顔つきをしているのだろうな、と思いながら。
　動こうとすると、晴翔に腰を掴まれた。