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朏の断片‐ミカヅキ ノ ダンペン‐
第2章 #1

魅惑的な脚に見えた。男の脚には思えない。だがそのスカートの中には少女にはないものがあると思うと何故だか余計に変な気分になってくる。


(俺、本気で変態みたいやんか)


上田本人はツーンと窓の外を向いたままだ。


「じゃあ遠慮なく確認さしてもらうわ」


女子高生のスカートを捲ったら犯罪だろうが、この場合は本人の了承も得たことだし、何より少女ではない。片桐はおもむろにそのスカートをピラリと捲り上げた。


「おおぅ……下着まで女物やねんな」


片桐の呟きに上田はそっぽを向いたまま耳まで赤くなった。

その横顔を見ているとますますムラムラする。まして女の子の履く女物の下着より、そこにある脹らみがより一層いやらしい。


「何で女装してるん?趣味?」

「ちっげえよっ!!ちげーし!違うから!ぜんぜん間違ってる!」


上田が叫びながら片桐の方を向いた。

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