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朏の断片‐ミカヅキ ノ ダンペン‐
第5章 #4
下着姿に戻りベッドに倒れ込んでいると、アイスノンとタオルを持って上田がやってきた。ひんやり気持ちがいい。
「電話かりていい?」
「……携帯ないんか?机に俺の携帯あるからそれ使って」
家の固定電話とか、一人暮らしにはあまり必要がない。が今時の高校生が携帯の一つも持たないとは意外だった。上田は自宅に電話を入れているようだ。
「今日は泊まってく」
何気に聞こえてきた内容に片桐はガバッと起き上がった。
(と、泊まりやと……!)
「何かすごい熱あるし。……うん。悪いけど美希にも言っといて」
通話を終えた上田に片桐は固唾を飲んだ。
「マジでか」
「え?あ、うん。……迷惑?」
「Cカップが正夢に」
「そこは正夢にならないだろ」