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粗治療
第3章 その後
次の日彼女は時間になるとやってきて
何事もなかったかのように窓を開け
ベッドを整え、いつもの質問をした

僕は初めて普通に話すことができた

言葉がスラスラと、当たり前のようにでてきた
こんな簡単なことがなぜ1ヶ月もできなかったのだろう

「あの…この花って…どんな人が持ってきてくれたんですか」

「さぁ…私直接受け取ったわけではないので」
花瓶の水を変えながら答えてくれた

「でもよかったです、あなた何にも反応しなくて
生きてるのか死んでるのかわからないぐらいだったから」

そう僕は腐っていた
なにもかもが嫌になっていた
それがまるで膿みが排出されたかのように
気持ちが軽くなって今はほんのすこし
昨日までの自分とは違う

「ではまた明日」
彼女は立ち去った
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