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第1章 きっかけ

あぁ…またあの地獄の時間がくるのか…

リハビリと入浴は苦手だ
元に戻らない肩を痛みに耐えながら動かした挙句
歳の近いであろう女性に体を隅々まで触られる

「いや…だな…」

驚いた
彼女も目を丸くして僕をみていた

どーゆう訳かこんなタイミングで言葉が口から飛び出した

一瞬固まった彼女は糸が切れたかのように突然動き出し、窓を閉めて
「また明日」
そう短く残して立ち去った

彼女が動いた空気の流れとともにまた甘い花の匂いがした