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粗治療
第2章 治療
本当の地獄がここにある

大怪我をしたはずなのにそれを治すには
ある程度筋肉を動かしていく必要があると言われた

それを医者は治すための準備、
ストレッチだよというのだ

どれだけしても僕がハンドボールをできることはもうないのに

言われるがままなされるがままにそのストレッチをうける
ある一定の場所まで来ると激痛が走る
今すぐにでも腕がもげてもおかしくないと思えるぐらいだ

みんなが当たり前の様にする動きさえ今はできない
同級生はすでに輝かしい大学生活がはじまっている
僕だけ出遅れ取り残されてる
そう思うたび絶望しそうだった

リハビリは2時間にも及んで
僕の体は限界に近いかった
終わるころには何故か全身の筋肉が疲れ果て
ピクリとも動けなくなっていた
なんとか車椅子にのせられ病室にもどると
彼女が入浴の準備をして待っていた

「あとはまかせて下さい」
彼女がそういうと僕をのせてつれてきた人は僕をベッドの上に寝かせて立ち去った
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