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あの時のあの人
第3章 彼と……
今度こそ会えなくなるような気がした
「あの~ 迷惑じゃなかったら、私の家で一緒にご飯食べませんか?」

「……」

「突然ごめんなさい。気にしないでください」

私は腕を掴んだ

「こんな俺に触ったら……
こんな俺が君の家にあがるなんて……」

「大丈夫だから」
強引に手を引っ張って、無言のまま家まで歩いた
鍵をあけて
「どうぞ」

玄関で立ちつくす彼
「こんなに綺麗で可愛い部屋に汚い俺なんか……」
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