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第4章 恋心

自分でどうすることもできなかった
ただただ悲しくて
結局、仕事に行けなくなってしまった
辞職を申し出たのに病気療養中として扱われた

彼に逢ったら嫌なこと全てが忘れられそうな気がした。

私の前から姿を消した時に数年で返済が終わると言っていたから……
この街にはいないはず

でも、１０年前に探し歩いたように……
毎日毎日、当てもないのに探し歩いた

何時ものにように公園のベンチに座っていると
「あの時の女性ですよね？」

「……」