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あの時のあの人
第4章 恋心
「何年前か忘れたけど、男性を探していた方ですよね? 借金していた男性を探してましたよね」
「はい」
「彼ならもうここにはいないよ。返済が終わってアパートに住んでるはずだよ」
「良かった」
「彼に用事でもあるのかい?」
「特に……
でも、逢えるのなら…… 逢いたいです」
涙をこらえ……
「彼なら明日、ここで炊き出しのためにくると思うよ」
「でも、先週も炊き出ししてたけどいなかったですよね」
「あ~ 色々と忙しくて隔週でしかこれないから」
「忙しい?」