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あの時のあの人
第7章 エピローグ
あの後、私は昭禎さんの家に引っ越して同棲を始めた
今もあの会社にいる。でも、来月には退職して昭禎さんの会社で働くことになった
そして、明日から私は昭禎さんの妻になる
明日で11年が経つ
初めて逢ったあの日から、私の中に昭禎さんはいた
私は何もいらない。昭禎さんと一緒にいられるなら
それなのに昭禎さんは……
「どうしても楓にプレゼントしたい物がある」
無理しなくても良いのに、そのために毎日頑張る昭禎さん
私は嬉しかった
気持ちだけ十分だった