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瑠璃色
第9章 光が消えた時


「お疲れっ!今日の調子はどうだ?お前、最近ずっと
調子が悪かっただろう?もう大丈夫なのか?
おっ・・・あの日より、随分と顔色もよくなってきた
みたいだな!」
「本当、心配掛けてゴメン…この通り、もう元気!元
気!バッチリだよ!!」

「俺の前では無理すんな!」
「ハハハッ…大丈夫!大丈夫!!」

「あっ、お疲れ様でーす!瑠璃さん、聞いてください
よー!!」
「んっ?どうした?」

「ちょっと、こっちこっち…」

手招きされ、端っこで話し込む

「昨日、また直人君と飲みに行って…」
「……」

「実は、直人君今月誕生日なんです。
それで、プレゼント渡して…あっ、ネクタイなんです
けど…//// よく言うでしょう?ネクタイ渡すのって
意味があるって。
私の気持ちに応えてくれるなら、今日、そのネクタイ
をしてきてくださいって言ってるんです。
もう、私ドキドキで…/////」
「それって…」

「あっ…来た…うそっ…瑠璃さん、ネクタイ…して
くれてる…///// 嘘みたい、私…嬉しい////」
「……」


何だろう…私、何を聞いてるんだろう…

「…カワ…、カ…サキ…」

みんなの声が、うまく聞こえない…

「オイ…カワ…キ…」

ガシッ…ビクッ…

突然、腕を掴まれ、見れば淵上が何か言ってる。

「フフフッ…どうした淵上…いきなり腕を掴むから…
ビックリしちゃった」
「お前、大丈夫か?」

心配そうに私を見てる淵上の顔。
その顔が、私の心を辛くさせる…
現実なんだと、思い知らされる…




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