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瑠璃色
第9章 光が消えた時
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「えっ?何、何っ?大丈夫よー…
ねー、淵上…やっぱさ、男の人ってみんな、由季子
ちゃんみたいな、綺麗で可愛い子がいいよねー…
私って、全然女らしくないもんなぁ クスクスッ…
私、男に産まれたかったなぁ…男だったら、もっと
もっと、淵上ともいい友達になれたと思う。
男だったら、私…もっと、強くなれたかなぁ…」
「川崎…今日こそ一緒に飯食いに行くぞ!」
「よし行こう!…って、言いたいとこだけど…
ゴメン、今日はちょっと予定入ってる…また今度
行こう!」
「……わかった」
仕事が終わり、ある場所へ向かう…
久しぶりに通る道。
キラキラして、眩しいくらいの道だったはずなのに
今は、暗闇に引き込まれていく気分。
今日、これが最後なんだな…
胸がドキドキして、ワクワクしながら通った道。
今日は、胸がチクチクして、ズキズキしてる…
ガチャガチャ…バタン…
「フーッ…」
この部屋、私って何回泊まったんだっけ?
少しずつ増えた私の荷物、ひとつ残らず持って帰らな
きゃ…
私がここにいた、ここに来てたっていう、私の存在
自体をなかった事に…
今まで、ありがとう…
バタン…ガチャガチャ…
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