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第6章 知らなかったこと

足の付け根の辺りにつけられたキスマークのその先は、もう…

私を見るルカの目がギラッと光った。ルカの唇が触れてすぐ、舌のヌルヌルを感じる。
私は両手で自分の目を隠して何も見ないことにした。

「さっき怖くなったのはここだろ？」

ルカの舌先が微かに触れるだけで、つま先がグッと締まるほどの刺激を感じてしまう。

「そう…」

「ここは誰でも気持ちいいとこだから。リラックスしてオレに任せて。」

ゆっくりと啄くように舌が触れ始める。
「んっ……んふっ……っん…」

優しくゆっくりなルカの舌の感触に慣れてくると、今度は意識が気持ちよさに集中してしまう。熱いルカの口の中に含まれてしまったのか…温泉に入っているような心地良さもあった。

「はぁ…ぁ…ぁぁ……」
少しだけ強くなった舌の当たりに声が出てしまった。焦って口元を押さえても取り返せない。

「いいよ…mon bébé…もっと聞かせて」

ピチャ…ピチャ…と音を立てられているそこは、もう痺れたようなどうにもできない状態になりつつあった。

「それ…変…なの…私……ルカ…ルカ…」

名前を呼ぶ私の声が余計にルカを焚き付けてるなんて知らない私は、何度も繰り返してルカを呼んだ。呼ばずにはいられないようなムズムズが駆け巡り、そして集まり始める。

「だめルカ…変になる…ぁ………ルカ…」

ルカの舌は私の秘密のところを撫で続けて止まらない。

「……………んんっ………はぁ……はぁっ」
ツンッという僅かな波紋が、つま先まで波状的に広がって行った。

また新たなキスマークが内ももにつけられていたけれど、今まで感じたことの無い感覚に夢中で、されるがままに受け入れていた。