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アンケートから生まれた Love story
第8章 2人の夜と、秘密


* * *


── 心地よさに、全身が包まれている。

ふわふわで、さらさらしていて

ゆったりとした無重力のような体感。


ゆっくりと目を開けた今でも、その感覚は続いていたから
これって夢じゃなかったの?って半信半疑な気持ちになった。


「……!」


ふわふわなのは、柔らかい上質な枕
さらさらしているのは、サテン織りの真っ白なシーツ

ベッドの上に仰向けで眠っていることも、分かったけど

……すぐ右隣りに、肘を立てて
横向きに寝そべり、私を見ている彼を見て

夢ではないと気付いた。


「寝てていいよ」
「………」
「まだ朝の5時」


そう言った彼の後ろの、窓の向こうは
日の出間近の空が、美しいグラデーションを作り出している。

寝起きの頭がボーっとしたままで、起き上がれない。


「……タカくん…」
「動かないだろ、体」
「……え…?」
「ごめんね」


なぜか謝ったタカくんが、ふっと笑った。


「官能描写が下手な作者が、盛大に端折ったけど
1回じゃ終わらなかった」

「……!!」

「途中から回数数えるのやめた」




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