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夏だ!裸島へ行こう!
第8章 運営役得32歳ヒロシ(VS女子中学生多数)
採用通知を受け取ったその日の午後に、早くも採用者説明会。
ただ場所が、市役所内。
市役所の玄関に
<中高生夏期特別研修担当者説明会>
という案内があった。夏期特別研修ね…。市役所だから、<裸島>とは書けないわな?

指定された部屋に入ると、閑散としている。
俺以外には、もう一人、アラフォーくらいの男子が着席して、待っていた。

やがて、市役所の人が入ってきた。
手に、何か器具を持っている。
「説明を始める前に」
と言って、その人は俺ともう一人の男子の額に、その器具をあてがった。
体温を測るのか?と思ったら、チクリと痛い。
「ただ今、お二人の額にGPSチップを埋め込みました。これは、永久に外れません」
えっ!?
俺は、ひどく焦った。GPSということは、俺ともう一人の男子の行動の一部始終が、市役所によって把握されるということだ。
「誤解のなきよう、これは、念のため、です」
何が念のため、だ?俺たちを犯罪者予備軍と警戒してるんだ!
俺は、ひどく後悔したが、後の祭り。もう一人のアラフォー男子も、ひどく動揺しているよう。

『ああ…、俺の人生、真っ暗闇だ…』
説明が始まった。
「あなたがたの仕事は、中高生女子の中で不安を感じている子たちに対し、初歩を手ほどきすることです」
え?
「あなたがたお二人のプロフを、登録します。この後、プロモーションビデオを撮影します」
え?それって…。
すると、市役所の人が声を低めて
「ぶっちゃけ、女の子たちにセックスをしてあげてください、ということです」
と言った。
その瞬間、俺の人生がばら色に輝いた。

「しかし…」
俺は、疑問をぶつけた。
「はい、どうぞ」
「俺…というか、私はもう32歳でして、その十代女子からは選ばれないと思うんですが…」
アラフォー男子も、うんうんとうなずいている。
「ああ、それについては心配いりません。十代女子の好みも多種多様ですから」
そうかなあ?
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