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愛妻ネトラレ 久美子
第8章 お得意先への奉仕派遣(専属秘書)
『で、今回の出向先がここって訳ね』
久美子は慣れないリクルートスーツに身を包み、工場長から渡された名刺に書かれている住所にやって来ていた。

なんでも、専属秘書を探している若手のやり手社長らしいのだが、『私、秘書なんてできませんけど!』という久美子に、工場長は『それが、どうしてもという先方のご使命なんだよ。なんでも人伝に久美子くんの評判を聞いて、とのことらしいから。また会社を助けると思ってさ』と強引に押しきられる形になってしまったのだった。

(一体どんな評判なんだか…。どうせろくでもない、エロい評判でしょ)久美子は、心の中でごちりつつ小さな雑居ビルの3階に構えられた事務所のインターホンを押す。
『野瀬インターナショナル』と書かれた、一見何を生業にしているのか、わからない表札がかかった事務所。
『は~いッ』
失礼ながら予想外に愛想の良い返事が聞こえ、久美子が名乗ると、『すぐに行きますねッ』との言葉が返ってきた。

『お待たせしました。それじゃあ、早速行きましょうか!』
初めまして、の挨拶より先にでかけましょうと言われ、久美子は面食らう。
『え…い、行きましょうって、どこへですか?』

『あ、こりゃ失礼!取材ですよ、取材!アポをとってあるところへ。…と、自己紹介もまだでしたね。フリーランスのジャーナリストの野瀬優太朗といいます。専属秘書やってくれる方ですよね?宜しくお願いします!』
爽やかな笑顔で一気にまくし立て、久美子に握手を求め、右手を差し出してくる。

『あ、よ、宜しくお願いします。でも、私 秘書なんてやったことないですよ』
久美子が、差し出された右手を握ると、野瀬は力強くギュッと握り返してきた。
その握る手の力強さに、逞しさや男らしさを感じ、久美子は動悸が早くなるのを自覚した。

『ハハハッ、いいんですよ!アシスタントとして一緒に働いてくれる方を探していただけなんですから。ただ、アシスタントとか、助手って表現するより、専属秘書って響きが僕は好きなだけで。それに貴女みたいな素敵な女性なら、専属秘書って言葉にピッタリだ!』
歯が浮きそうな台詞を恥ずかしがらずに吐いた野瀬は、日本人ではなくイタリア人であると言われた方が納得できそうだ。

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